Marketニューヨーク株式市況

2025/12/11:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 48,704.01
+646.26
1,316.90
SP500 6,901.00
+14.32
-
ナスダック 23,593.86
-60.29
-

本日のポイント

株式市場

午前8時半発表の新規失業保険申請件数は23.6万件と予想以上に増加した一方、継続受給者数は183.8万件と予想を下回った。ただし、休暇シーズンにおける季節要因が大きいとの見方があり、市場の反応は鈍い。S&P500は軟調に寄り付き、素材や金融が上昇した一方で、情報技術が大きく下げて開始。前日引け後にQ4決算を発表したオラクル(ORCL)は、売上高・営業利益ともに予想を下回り、キャッシュフロー実績も予想を大きく下回る中で大幅安で寄り付き、AI関連の投資家センチメントが冷やされる中、ハイテク株への売りを中心にS&P500は午前10時頃に前日比-0.77%の6,833.45まで下落。しかし、前日にFOMCという重要イベントを終え年末ラリーへの期待が高まったほか、パウエル議長から労働市場の軟化に対する懸念を強調するコメントが聞かれ、今朝の雇用指標も受けて10年債利回りが低下したことも株式市場のサポート材料となり、間もなくS&P500は反発基調に転じた。AI関連からのセクターローテーションが鮮明となり、素材や金融、ヘルスケアなどへの買いが集まり、午後12時半頃には前日終値付近まで回復。また、午後1時過ぎにOpenAIが「GPT-5.2」を発表し、エヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体銘柄を中心に情報技術が下げ幅を縮小し、S&P500は午後3時前に前日比+0.24%の6,903.46にまで上昇。しかし、引けにかけてはやや騰勢を失い、ダウ平均が+1.34%、S&P500が+0.21%、ナスダック総合が-0.25%で終了。セクター別では、素材が+2.23%、金融が+1.84%。一方、コミュニケーション・サービスが-1.01%、情報技術が-0.55%。個別では、ビザ(V)がアナリストが投資判断を引き上げ+6.11%、シエナ(CIEN)はQ4のEPS、売上高ともに予想を上回ったことに加えて、次四半期および通期ガイダンスも予想を上回り+9.25%。一方、上記オラクル(ORCL)は-10.83%、ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は株式と暗号資産取引の減少により、11月の取引高が前月比で減少したとの発表を受けて-9.05%。

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