Marketニューヨーク株式市況

2025/11/24:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 46,448.27
+202.86
2,117.66
SP500 6,705.12
+102.13
-
ナスダック 22,872.01
+598.93
-

本日のポイント

株式市場

寄り付き前にウォラーFRB理事から「12月会合では利下げを支持する」との声が聞かれ、前週からFRB高官によるハト派的な発言が続いていることを背景に、10年債利回りが低下基調となる中、NY主要指数はそろって上昇して寄り付いた。コミュニケーション・サービスや一般消費財、情報技術が力強く上昇した一方、エネルギー、生活必需品が軟調に開始。生成AIの新モデル「Gemini3」への高評価に加えて、NATO情報通信局(NCIA)と数百万ドル規模のクラウド提供契約を締結したとの発表が好感されたアルファベット(GOOG)に継続的な買いが見られたことや、CEOイーロン・マスク氏の「AI5チップの設計工程が最終段階に近づいており、次世代チップAI6の開発にも着手している」との投稿が好感されたテスラ(TSLA)が大幅高となるなど、大型テック株が指数上昇を牽引。S&P500は前日比+0.51%の6636.54で寄り付いた後、しばらく6630~6670付近で売り買いが交錯し、まもなく買いが優勢となった。モメンタム株に対するポジション調整の売りが一巡したとの見方も広がる中で、AI関連株を中心に買い戻しが広がる展開となり、午後11時過ぎにS&P500は6700近辺まで上伸。午後1時前にトランプ大統領が自身のSNSへの投稿で、朝方に行った習近平国家主席との電話会談は「非常に良好だった」とし、来年4月に中国を訪問することで合意したと明らかにした。米中対立を巡る投資家センチメントが改善する中で、S&P500は6710付近まで上昇。その後は概ね高値圏での小動きが続き、引け間際には前日比+1.71%の6715.75を付けるなど確りした値動きとなり、結局、ダウ平均が+0.44%、S&P500が+1.55%、ナスダック総合が+2.69%で終了。セクター別では、コミュニケーション・サービスが+3.94%、情報技術が+2.49%。他方、生活必需品が-1.32%、エネルギーが-0.32%。個別では、上記テスラ(TSLA)が+6.82%、ブロードコム(AVGO)はグーグルが自社のAIインフラ向けに使うTPUの共同開発で同社が恩恵を受けるとの見方が広がり+11.10%。一方、ノボ・ノルディスク(NVO)は経口セマグルチド製剤の治験でアルツハイマー病の進行を抑制する効果が示されなかったとの発表が嫌気され-5.58%、コパート(CPRT)はアナリストが目標株価を引き下げ-4.47%。

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