Marketニューヨーク株式市況
2025/10/16:現地日付
主要指数 | 終値 | 出来高概算(百万株) |
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ダウ | 45,952.24 -301.07 |
1,390.17 |
SP500 | 6,629.07 -41.99 |
- |
ナスダック | 22,562.54 -107.54 |
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本日のポイント
株式市場
午前8時半発表の10月フィラデルフィア連銀景況指数が-12.8と予想外にマイナスとなった。オーバーナイトで発表されたTSMC(TSM)の第3四半期決算において、CEOがAIの「メガトレンド」への確信は強まっていると発言し、2025年売上高ガイダンスが上方修正された。また、セールスフォース(CRM)が前日引け後に開催したアナリスト会議において示した2030年までの売上高成長見通しが好感される中で、情報技術を牽引にNY主要指数は揃って上昇して寄り付いた。金融以外の全セクターがプラスとなり、寄り付き後のS&P500は概ね6680~6700レンジで売り買いが交錯したが、午後11時前には一時6709.34を付けた。しかし、前日引け後発表の決算において、ザイオンス・バンコープ(ZION)がカリフォルニア州の商業ローン2件に関連して5000万ドルの貸倒償却を計上するなど、信用不安が高まる中で午前中に投資家センチメントは悪化し、午後に入りS&P500はマイナスに沈んだ。午後1時前にオラクル(ORCL)がAIインフラプロジェクトで粗利益率が35%に達する見込みと発表し、AI関連銘柄が強含む中でS&P500は一旦下げ幅を縮小したものの、プラスにまで回復する勢いは見られず、午後2時前からは再び売り圧力に押された。午後2時半頃にS&P500は前日比-1.16%の6593.99まで下落した後、引けにかけてはやや持ち直し、ダウ平均が-0.65%、S&P500が-0.63%、ナスダック総合が-0.47%で終了。セクター別では、情報技術が唯一プラスの+0.13%。他方、金融が-2.75%、エネルギーが-1.12%。個別では、上記のセールスフォース(CRM)が+3.98%、J.B.ハント(JBHT)は第3四半期決算発表で利益が予想を上回り+22.14%。一方、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は前日のアナリストデーで発表した2026年ガイダンスが期待外れとなり-10.14%、マーシュ・アンド・マクレナン(MMC)は第3四半期決算発表でリスク・保険サービス部門の伸び悩みが懸念され-8.52%。
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