ニューヨーク株式市況

2018/12/14:現地日付

主要指数 終値 出来高概算
(百万株)
ダウ 24,100.51
-496.87
1,027.39
SP500 2,599.95
-50.59
-
ナスダック 6,910.66
-159.67
-

本日のポイント

<株式市場>

昨夜発表された中国の11月の鉱工業生産は前年比+5.4%と市場予想を大幅に下回り、11月小売販売は前月比+8.1%とこれも市場予想を下回り、いずれも前月比減速となった。欧州では、12月マークイット総合PMI速報値が51.3と市場予想を下回り、同じく前月比減速を示した。これらを受け、世界経済成長鈍化懸念が高まり、アジアおよび欧州株式市場が広く売られる中で、NY主要指数も続落して寄り付いた。午前8時半発表の11月コア(コントロールグループ)小売り売上高が前月比+0.9%と予想以上となり、続いて発表の11月鉱工業生産も前月比+0.6%と市場予想を上回ったが、午前9時45分発表の12月マークイット製造業PMIは53.9と市場予想を下回り、前月比減速を示した。とりわけ中国経済の鈍化に市場の懸念が集中し、2019年のグローバル経済の成長には陰りが出るとの不安が広がる中で、寄り付き後もNY主要指数はじりじりと下落。ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)がベビーパウダーにアスベストが含まれることを数十年間にわたり認識していながら放置していたと報道され、大幅安となって、ヘルスケア全体がつれ安。また、テクノロジー、消費循環、資本財、素材などの景気敏感を中心に、売りは広い範囲に広がった。S&P500は3時近くにサポートの目安とされる2600を割り込み、引け近くに前日比-2.1%の2593.84まで下げた後、ほぼ本日の安値圏で引けた。ダウ平均がー2.02%、S&P500がー1.91%、ナスダック総合がー2.26%。S&P500の全11セクターがマイナスとなり、中でもヘルスケアが-3.37%。テクノロジーが-2.48%、エネルギーが-2.38%。個別では、シールド・エア(SEE)が収益力増強をめざす3年間のリストラ計画を発表し+4.75%。ニューコア(NUE)が、需要堅調と価格上昇など強気見通しを示し+1.24%。他方、上記ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が-10.04%。コストコ(COST)が発表したF1Q決算で会費収入が予想以下となり―8.59%。アドビ(ADBE)が好決算を発表したもののバリュエーションが懸念され-7.29%。

<債券・為替市場>

中国11月鉱工業生産が前年比+5.4%、小売り売上高が前年比+8.1%といずれも予想を大幅に下回り、前月比減速を示した。これを受けて、グローバル経済鈍化への懸念が広がり、欧州国債利回りがいずれも低下する中で、財務省債も買い優勢となり、10年債利回りは未明時間に一時2.8679%まで低下。午前8時半発表の11月コア小売り売上高が前月比+0.9%と予想を大幅に上回り、続いて発表の11月鉱工業生産が前月比+0.6%と予想以上となったことから、10年債利回りは午前10時過ぎにいったん2.898%付近まで上昇したが、株式市場がじり安となる中で、売りは限定的となった。来週にFOMCを控え、来年の連銀の政策金利予測が下方に修正されるとの予想が大勢となる中で、10年債利回りは上がり辛く、午後は2.875%~2.897%のレンジ内。午後4時には2.893%となった。為替市場では、午前8時半発表の11月コア小売り売上高が前月比+0.9%と強く、11月鉱工業生産が+0.6%と予想以上となったのを受けて、ドル/円は113.67まで上昇したが、中国の11月鉱工業生産および小売販売が急減速したことが重い材料となり、10年債利回りが低下し株式市場が軟調となる中で、その後のドル/円は反落。午後3時近くには113.22まで下落し、午後4時には113.39となった。

米国野村證券作成