ニューヨーク株式市況

2024/03/18:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 38,790.43
+75.66
1,159.36
SP500 5,149.42
+32.33
-
ナスダック 16,103.45
+130.28
-

本日のポイント

株式市場

本日夕刻より始まるエヌヴィディア(NVDA)のGTCコンファレンスを前に、市場には次世代の新しいAIチップ登場への期待が盛り上がり、AI技術に革新的なアップデートが行われるとの強気が広がった。また、アップル(AAPL)がアルファベット(GOOGL)の生成AI「ジェミニ」をアイフォンに搭載するため交渉中と報道され、市場は歓迎。これらが市場のAI熱を再び盛り上げ、主要指数は堅調に寄り付いた。中国の年初来2月までの鉱工業生産が前年比+7.0%と予想を上回ったことも、グローバル経済にポジティブと受け取られ、センチメントにプラスとなった。コミュニケーション・サービス、情報技術がリードした他、テスラ(TSLA)がモデルYの値上げを計画との報道で上昇し一般消費財も堅調。午前10時発表の3月NAHB住宅市場指数は51と予想を上回り前月比改善した。10年債利回りは上昇したものの、株式市場はこれを気にせず、S&P500は午前10時半頃に前日比+1.13%となる5175まで上伸した。しかしその後、10年債利回りが上昇を続ける中で、これら成長セクターの騰勢は後退。特にエヌヴィディア(NVDA)を含む半導体が利益確定売りで押し戻されるのが目立った。その他、公益やエネルギーもやや弱く、S&P500は午後にかけレンジを切り下げる推移となり、午後1時半過ぎに5155まで上げ幅を縮小した。とはいえ、生活必需品、金融、素材などが小幅高を堅持して指数を支える中で、その後のS&P500は5155~5165レンジ内で一進一退。今週水曜日のFOMCを前に、引けにかけて警戒売りが見られ、S&P500はレンジ下限を割り込み一段後退したが小幅高を保って終了した。ダウ平均が+0.20%、S&P500が+0.63%、ナスダック総合が+0.82%。セクター別では、コミュニケーション・サービスが+2.96%、生活必需品が+0.82%。他方、ヘルスケアが-0.02%、不動産も-0.02%。個別では、上記テスラ(TSLA)が+6.25%。上記アルファベット(GOOGL)が+4.60%。ペプシコ(PEP)がアナリストによる投資判断引き上げをうけ+4.01%。一方、シフト4・ペイメンツ(FOUR)が、買収オファーを拒否したと報道され-6.70%。ハーツ・グローバル・ホールディングス(HTZ)がCEO退任報道を受け-6.20%。

債券・為替市場

今週に、日銀、FRB、英国中銀と金利政策決定会合が予定される中で、10年債利回りは様子見が主流となりオーバーナイトで小動き。NY市場では4.31%付近で開始した。しかし、日銀がマイナス金利解除との観測が強い中で、日本の銀行が米債を売り日本国債にシフトする動きが想定されるとの見方もあり、その後の10年債利回りはじりじりと上昇基調。今週およそ$30Bの社債起債があると予想され、新規サプライも売り圧力となり、10年債利回りは9時近くに4.326%をタッチした。午前10時発表の3月NAHB住宅市場指数は51と予想を上回り前月比上昇し、10年債は更に売り優勢。午後1時すぎに、主要メディアが、日銀は政策金利を0~0.1%へと利上げし、イールドカーブコントロールおよび上場ETF買い入れも撤廃するであろうと報道し、午後1時半すぎに10年債利回りは4.3461%をつけた。テクニカルに重視される4.35%を手前に、市場は今晩の日銀決定と水曜のFOMCを待ち小休止。小幅に買い戻しが見られ、午後4時の10年債利回りは4.3302%となった。為替市場では日銀がマイナス金利を解除するとの観測が強い一方で、4月まで政策変更を延期するとの観測や、たとえ利上げをしても日銀による国債買い入れは継続する等の見方が交錯し、円買いはやや弱く、ドル/円はオーバーナイトで148.91~149.33のレンジを一進一退。NY朝方は149.10と小確りに開始した。市場が予想する連銀の6月利下げ開始確率が50%以下となる中で、午前中のドル/円は149.30までの小幅高な推移。午後1時すぎに、日銀が利上げの他、YCCおよび上場ETF買い入れも撤廃するとの観測報道がなされ、ドル/円は一瞬148.97まで下落したが、その後は再び149円台へ復帰。債券利回りが高い水準で推移する中で、ドル/円は149円台をキープし、午後4時には149.19となった。

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