ニューヨーク株式市況

2024/04/11:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 38,459.08
-2.43
926.98
SP500 5,199.06
+38.42
-
ナスダック 16,442.20
+271.84
-

本日のポイント

株式市場

午前8時半発表の3月PPIは予想を下回り前月比+0.2%、前年比+2.1%となった。エネルギーと食品を除くコア指数は前月比+0.2%と予想に一致し、前年比では+2.4%と予想を上回った。同時発表の週間新規失業保険申請件数は21.1万件わずかに予想を下回り前週から減少した。継続受給者数は予想を上回る181.7万件となった。3月PPIがインフレ懸念への追い打ちにならず、10年債利回りが低下する中で、市場はとりあえず安堵。NY主要指数は揃って小確りに寄り付いた。情報技術、コミュニケーション・サービスが買われて開始した一方で、大手銀行決算発表を明日に控えた金融セクターとエネルギーは売り先行で始まった。しかし、昨日発表された予想以上のCPIの影響を、本日のPPIが打ち消すことはできず、利下げ先送り観測は依然強く、また、寄り付き後に、リッチモンド連銀バーキン総裁が「最近のデータからはディスインフレ持続との自信を強められない」と述べ「利下げまで間を置くことが可能」とした中で、10年債利回りが再び上昇したことから株式市場はまもなく全体にやや売り優勢へと転じた。情報技術、コミュニケーション・サービスが底堅くとどまったものの、他の幅広いセクターに売りがおよび、S&P500は午前10時半近くに前日比-0.42%の5138まで反落した。とはいえ、経済の堅調と成長テーマへの関心をテコに、押し目を買う意欲は健在。市場は、大型テクノロジーやマグニフィセント7などを買うチャンスとみて、これらを中心にここからは買いがじりじりと優勢になった。正午頃にボストン連銀のコリンズ総裁が、「インフレは強い需要を背景としており、政策金利は予想された程引き締め的でないかもしれない」と述べつつ、なお今年の利下げを予想。ただし回数は当初予想より少ないだろう、と発言した。株式市場はこの見方を受け入れ、午後には買いに向かう動きが活発化。アップル(AAPL)が新型のM4チップを搭載した新モデルのMacシリーズを発表予定と報道されて上昇した他、エヌヴィディア(NVDA)、マイクロン・テクノロジー(MU)などの半導体が上昇を牽引するなど、騰勢は情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財などの成長セクターに集中。午後3時近くにS&P500は前日比+0.99%の5211まで上昇し、堅調を維持して終了した。ダウ平均が-0.01%、S&P500が+0.74%。ナスダック総合が+1.68%で新高値を更新した。セクター別では、情報技術が+2.36%、コミュニケーション・サービスが+1.14%。他方、金融が-0.58%、ヘルスケアが-0.49%。個別では、上記アップル(AAPL)が+4.33%。アルパイン・イミューン・サイエンシズ(ALPN)がバーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)による買収合意で+36.9%。他方、モルガン・スタンレー(MS)が、ウエルス部門における顧客の不正防止策が不十分との疑いで当局の調査を受けているとの報道で-5.25%。ファスナル(FAST)がF1Q決算実績が予想を下回り-6.5%。

債券・為替市場

ECBが予想通り金利を据え置き、声明文では現在の政策金利はインフレ低下にかなり寄与する水準であるとし、インフレ低下を確信できれば利下げの可能性があるとした。6月利下げ観測が強まり欧州主要国債利回りは小幅に低下したが、財務省債は3月PPI発表を控え、これにはあまり連れず、NY朝方の10年債利回りは4.5825%へ上昇。午前8時半発表の3月PPIは前月比+0.2%、前年比+2.1%といずれも予想を下回った。エネルギーと食品を除くコア指数は前月比+0.2%と予想に一致し、前年比では+2.4%と予想を上回った。概ね予想以下のPPIを受けて10年債利回りは午前9時過ぎに4.511%まで低下した。しかし、利下げが遠のくとの見方に変化はなく、また、NY連銀のウィリアムズ総裁が、「短期的には利下げを行う必要はない」と述べたことも材料となり、この水準からは再び売られる展開。10時頃にリッチモンド連銀バーキン総裁が「最近のデータからはインフレ低下との自信を強められない」と述べ、また、正午にはボストン連銀コリンズ総裁が今年の利下げ回数は当初予想より少ないだろう、と述べた中で、10年債利回りは午前10時半近くに4.5886%まで上昇し、しばらく4.560~4.586%レンジで高止まり。午後1時の30年債入札は、最高落札利回りが4.671%と1bpsのテールとなり、応札率は2.37と前回を下回った。軟調な結果であったが、入札材料を終えたことからいったん買い戻し。10年債利回りは午後2時頃に4.530%付近にまで低下したが、終盤は再度売られ、午後4時の10年債利回りは4.570%となった。為替市場では、ドル/円は3月PPIが予想以下となったのを受け、152.80付近にまで下げたが、利下げ先送りの見通しを変えるには不十分となり、またNY連銀ウイリアムズ総裁発言も材料に、債券利回りが再び上昇する中で、ドル/円は反発に転じた。更にリッチモンド連銀バーキン総裁、ボストン連銀コリンズ総裁らの発言がいずれもインフレへの慎重な見方を表明した中で、ドル/円は午前11時頃に153.30付近にまで上昇し、昼過ぎまで153.18~153,30の高値圏内。午後2時頃に債券利回りに追随していったん153.10付近まで小幅に後退したものの、売りは限定的。午後4時のドル/円は153.20となった。

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