ニューヨーク株式市況

2017/10/19:現地日付

主要指数 終値 出来高概算
(百万株)
ダウ 23,163.04
+5.44
706.33
SP500 2,562.10
+0.84
-
ナスダック 6,605.07
-19.15
-

本日のポイント

<株式市場>

スペインのラホイ首相が、カタルーニャ州の自治権停止にむけ、憲法155条にそった手続きを取るとの声明を発表したことから、スペインを始めとする欧州株式市場が下げる中で、NYの株式市場も気迷いながら寄り付き、直後から下げに転じた。発表された企業決算は失望となるものが多く、寄り前発表のフィリップ・モリス(PM)、ジェニュイン・パーツ(GPC)、テクストロン(TXT)、ドーバー(DOV)、キーコープ(KEY)、また、昨日引け後発表のEベイ(EBAY)、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス(UAL)、アメリカン・エクスプレス、などが、決算内容を不足とされて売られ、これらを背景に、NYの主要指数は午前10時過ぎに前日比-0.50%となる2548まで後退した。アップル(AAPL)のiPhone8と8プラスの部品サプライヤーに対する発注が50%削減されとの報道で、アップル(APPL)と、つれてFAANG銘柄が売られ、テクノロジーが下げをけん引し、また、決算懸念から消費安定も軟調。しかし、寄り前発表の10月フィラデルフィア連銀景況指数が27.9と予想以上になったのを受けて、経済全般の基調の強さへの安心感は根強く、また、10年債利回りの低下もサポートとなり、売り圧力はまもなく一巡。その後の市場はじりじりと回復する推移となった。公益、ヘルスケアが順調に買われたほか、素材、資本財、金融もじりじりと戻り基調となり、S&P500は引け直前に前日終値をわずかに越える水準にまで回復した。結局、ダウ平均は+0.02%、S&P500は+0.03%、ナスダック総合-0.29%で終了した。ダウ平均とS&P500は最高値を更新。セクター別では、公益が+1.01%、ヘルスケアが+0.61%。他方、消費安定が-0.61%、テクノロジーが-0.35%。個別では、アドビ・システムズ(ADBE)が、昨日引け後発表のEPS実績が予想を上回り+12.24%。ダナハ-・コープ(DHR)が、本日寄り前発表の決算実績が予想を上回り+4.71%。一方、上記のユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス(UAL)が-12.08%、ジェニュイン・パーツ(GPC)が-8.50%。

<債券・為替市場>

スペイン政府が、カタルーニャ州の自治権停止にむけ手続きをとると声明したのを受けて、同州の独立問題を巡る混乱が懸念され、リスク回避の姿勢が強まる中で、財務省債への資金避難が見られ、10年債利回りは2.31%と低下して始まった。午前8時半に発表された週間失業保険申請件数と10月フィラデルフィア連銀景況指数はいずれも堅調であったものの、買い優勢の流れは変わらず、10時過ぎには利回りは2.2963%まで低下した。しかしその後は、株式市場が持ち直す中で、午後は利益確定の売りが先行。10年債利回りはいったん2.3303%まで上昇したが、結局午後4時には2.3196%となった。為替市場では、カタルーニャ州をめぐる混乱の中で、リスクオフの円買いが先行し、ドル/円は8時半近くに112.30まで下落。その後、10年債利回りが緩やかに上昇に転じる中で、若干戻し、結局午後4時のドル/円は112.55となった。

米国野村證券作成