ニューヨーク株式市況

2018/07/19:現地日付

主要指数 終値 出来高概算
(百万株)
ダウ 25,064.50
-134.79
756.60
SP500 2,804.49
-11.13
-
ナスダック 7,825.30
-29.15
-

本日のポイント

<株式市場>

午前8時半発表の新規失業保険申請件数が20万7000件と市場予想22万件を下回り、また、7月フィラデルフィア連銀景況指数が25.7と市場予想21.5を上回るなど、経済データは堅調。しかし、EUのマルムストロム委員が、来週のユンケルEU委員長とトランプ大統領の協議で自動車関税について合意がない場合、EUは米国産品に対し保護主義的政策で対応するとし、そのリストを準備中と述べた。これを受けて、貿易摩擦問題への懸念が再燃し、NY主要指数は前日比小幅安で寄り付いた。昨日引け後および寄り前に発表された企業決算はまちまち。アメリカン・エクスプレス(AXP)、Eベイ(EBAY)、フィフス・サード・バンコープ(FITB)、BB&T(BBT)、バンク・オブ・NY・メロン(BK)、フィリップ・モリス・インターナショナル(MO)などの決算もしくはガイダンスが失望となり、また、アルコア(AA)が、アルミ関税の影響によるコスト増加で、通年のEBITDAガイダンスを下方修正するなど、ややネガティブな材料が目立ち、これらを背景に、S&P500は寄り付き後まもなく前日比-0.55%の2800まで下落した。失望決算を受けて金融、消費安定、素材が下落。また、昨夜保健福祉省が医薬品価格抑制案を大統領に提出したのを受けて、ヘルスケアも下落となった。とは言え、午前10時発表の6月景気先行指数が+0.5%と市場予想を上回ったのをきっかけに市場は下げ止まりを見せ、その後は、売り買い交錯。午後に入り、トランプ大統領が連銀の利上げに不服を示し、10年債利回りが2.83%まで低下する中で、主要指数は持ち直し基調となる局面もあったが、引けにかけては再び売られ、主要指数は軟調に終了した。ダウ平均が-0.53%、S&P500が-0.40%、ナスダック総合が-0.37%。セクター別では、REITが+1.01%、公益が+0.94%。他方、金融が-1.44%、通信サービスが-1.1%。個別では、スナップオン(SNA)が決算を好感され+9.50%。ダナハー(DHR)が決算と歯科事業のスピンオフを好感され+4.47%。上記イーベイ(EBAY)が-10.12%。フリーポート・マクモラン(FCX)が銅価格下落の影響を受け-7.49%。

<債券・為替市場>

欧州連合(EU)が、輸入関税を課す米国製品のリストを準備しているとの報道を背景に、朝方から財務省債利回りは低下。午前8時半発表の7月フィラデルフィア連銀景況指数が25.7と予想を上回ったものの、市場の反応は鈍い。その後も株式市場が軟調となる中で10年債利回りは更に低下。午後1時過ぎ、トランプ大統領が連銀による利上げを「好ましくない」と述べたのを受けて、10年債利回りは2.8289%まで低下した。午後1時の10年TIPS債入札結果は、利回りが0.762%と1.5bpsのテールとなり、応札倍率は2.22倍と不調。これを受けて、10年債利回りは2.85%付近まで若干上昇したものの続かず、午後4時には2.840%付近となった。為替市場では、午前8時半発表の7月フィラデルフィア連銀景況指数が予想を上回たのをうけて、ドル/円は一旦113.17まで買われた。しかし10年債利回りが徐々に低下する中でドルのモーメンタムは続かず、その後は112.85~113.00のレンジ内推移。午後1時過ぎ、トランプ大統領が連銀による利上げに不服を表明し、ドル/円は112.06へと急落。その後は買戻されて午後4時には112.50となった。

米国野村證券作成