ニューヨーク株式市況

2017/12/08:現地日付

主要指数 終値 出来高概算
(百万株)
ダウ 24,329.16
+117.68
740.31
SP500 2,651.50
+14.52
-
ナスダック 6,840.08
+27.24
-

本日のポイント

<株式市場>

中国の11月輸出が前年比+12.3%、輸入が+17.7%といずれも予想を上回り、4Qの中国経済のダウンサイドは限られていると受け止められた。米国では、午前8時半発表の11月非農業部門雇用が22.8万人増、民間部門雇用が22.1万人増といずれも予想を上回り、9月と10月も2ヶ月合計で3千人の上方修正となり、鉱工業を中心とする堅調な雇用を反映した。注目の時間賃金は前月比+0.2%と予想以下になり、インフレ圧力を伴わないことが確認された。これら好調な経済動向を受けて、NYの主要指数は小幅続騰して寄り付いた。引き続き税制改革案の成り行きが注目される中で、コリンズ上院議員が、医療保険料負担に対する連邦の補助を主旨とする案を含めない限り税制改訂案に反対する立場と伝えられ、市場は昼前は小幅高で様子見。とはいえ、昨日、つなぎ予算が上下両院で可決され、政府閉鎖も回避しており、また順調な経済の基調を確認し、全体的にリスクオンのセンチメントが次第に強まる中で、テクノロジー、ヘルスケア、消費循環、資本財、エネルギーなどが買われ、一方で、昨日に続き公益、消費安定などのディフェンシブは売られる推移となった。S&P500は午後1時半近くに前日比+0.55%の2651.65と本日の最高値をつけた。その後は、テクノロジー、消費循環に若干の利食いが見られたものの、代わって、通信、金融がじり高となり、S&P500は小確りな水準を維持して終了した。ダウ平均は+0.49%、S&P500は+0.55%といずれも最高値を更新。ナスダック総合は+0.40%で終了した。セクター別では、通信が+1.52%、ヘルスケアが+1.11%。他方、素材が唯一マイナスの-0.02%。個別では、アレクシオン・ファーマスーティカルズ(ALXN)が、アクティビスト投資家による株式取得報道を受け+7.19%。スキャナ・コープ(SCG)が、ネクステラ・エナジー(NEE)への資産売却の可能性を報道され+3.22%。一方、クーパー(COO)が、昨日引け後発表の決算で米州売上高成長が失望となり-5.13%。フローサーブ(FLS)が、大手ブローカーによる投資判断引き下げを受け-1.22%。

<債券・為替市場>

昨夜上院でつなぎ予算が可決され、政府閉鎖を回避して市場に楽観ムードが広がる中で、10年債利回りは海外市場から売り先行。8時半発表の11月非農業雇用統計で、雇用は22.8万人増と市場予想を大きく上回った。。しかし、平均時給が前月比+0.2%と予想を下回った上、10月分も下方修正されるなど、強弱が混じる内容となったのを受けて、10年債利回りは、直後に2.39%から2.36%の間を上下に振れる展開となった。しかし今後の連銀の金融政策予想を大きく変える要素はないとして、その後は2.37%~2.385%のレンジに落ち着いた。午後はさらに小動き。概ね2.374~2.383%の狭いレンジで横ばいとなり、午後4時には2.3742%となった。為替市場では、政府閉鎖を回避できたのを受けて、ドル/円は朝方113.50付近と強含みで始まった。8時半発表の11月雇用は予想以上の増加となったが、平均時給の伸びが+0.2%と予想以下となったのを受けて、ドル/円は113.14までいったん反落。しかし、来週のFOMCにおける追加利上げの観測を変えるものではないとして、その後は再び反発となり、正午近くには113.59まで回復。午後は概ね113.50前後で小動きとなり、午後4時のドル/円は113.49となった。

米国野村證券作成