ニューヨーク株式市況

2019/02/15:現地日付

主要指数 終値 出来高概算
(百万株)
ダウ 25,883.25
+443.86
990.14
SP500 2,775.60
+29.87
-
ナスダック 7,472.41
+45.46
-

本日のポイント

<株式市場>

午前8時半発表の2月エンパイヤ製造業指数は8.8と市場予想を上回ったものの、午前9時15分発表の1月鉱工業生産は前月比-0.6%と市場予想を下回り、昨日発表の12月小売販売の弱さと併せ、米国経済の基調に若干の懸念も生まれたが、市場の焦点は、米中閣僚による貿易協議の結果に集まった。協議を終えて、ホワイトハウスは、進展があったとの声明文を発表し、懸案事項を引き続き協議すると述べ、また、中国の習近平国家主席が「重要な問題において進展を成し遂げた」と発言し、来週ワシントンで両国の協議が継続されると述べた。これらを背景に、米中貿易協議合意成立への期待が高まり、NY主要指数は小幅反発して寄り付いた。S&P500の全11セクターが揃って上昇したが、中でも米中協議進展への期待から素材や資本財が堅調となったほか、10年債利回り上昇を受けた金融が確り。午前10時発表の2月ミシガン大学消費者センチメントが95.5と市場予想を上回ったのを受けて、消費安定や消費循環も小確りの展開となった。S&P500は午前10時半過ぎに前日比+0.99%の2773近くまで上昇した。一方で、協議進展と目される中で、重要課題が解決されるのか、対中関税引き上げ期限が単に先延ばしされるのみなのか、あるいは撤回にまで持ち込めるのか、などの先行き展開については依然不透明であり、模様見したいとの市場のスタンスも依然あり、午後は狭いレンジ内をもみ合い。公益のほか、FAANG銘柄およびコミュニケーション・サービシズがやや失速をした一方、その他のセクターは概ね堅調を維持して推移した。3連休を前に引けにかけポジションを積み上げる動きが見られ、主要指数は若干騰勢を強めて終了した。ダウ平均が+1.74%、S&P500が+1.09%、ナスダック総合が+0.61%。全11セクターがプラスで引け、中でも金融が+2.02%。エネルギーが+1.59%。ヘルスケアが+1.47%。個別では、ペプシコ(PEP)が市場予想を上回る決算を発表し+2.95%。他方、ニューウェル・ブランズ(NWL)が市場予想を大幅に下回る決算を発表し-20.89%。ディーア(DE)が予想を下回る決算を発表し通年建機売上ガイダンスを下方修正し-2.11%。

<債券・為替市場>

米中閣僚による通商協議を終え、習国家主席が、重要な課題について新たな進展があったと述べ、来週は米国で米中協議が行われることを明らかにし、また、ホワイトハウスも進展があったとの声明を発表したことから、市場の期待が高まり、10年債利回りは早朝に2.664%へと小幅に上昇。更に、午前8時半発表の2月エンパイヤ製造業指数が8.8と予想を上回ったため、10年債利回りは更に上昇し2.686%となった。しかし9時15分発表の1月鉱工業生産が-0.6%と予想外の落ち込みとなったことから、10年債は買い戻しに転じ、利回りは再び2.66%へと低下。10時発表の2月ミシガン大学消費者センチメントは95.5と予想以上となったが、市場は昨日発表の12月小売販売の弱さと併せ、経済データの一角に弱さが見られることに注目。米中貿易協議の進展への期待と経済の基調への気がかりが綱引きする中で、午後の10年債利回りは2.66%~2.67%のレンジ内で膠着。午後4時には2.6626%付近となった。為替市場では、米中閣僚による通商協議を終え、両政府による「進展あり」の発表の中で、ドル/円は朝方に110.65まで上昇した。しかし、1月鉱工業生産が-0.6%と予想外のマイナスになったのを受けて、ドル/円は110.38まで反落。その後は10年債利回りが昨日比若干上昇した水準で横ばいに推移する中で、ドル/円も110.40~110.58のレンジ内。午後4時には110.41となった。

米国野村證券作成