ニューヨーク株式市況

2017/02/23:現地日付

主要指数 終値 出来高概算
(百万株)
ダウ 20,810.32
+34.72
927.00
SP500 2,363.81
+0.99
-
ナスダック 5,835.51
-25.12
-

本日のポイント

<株式市場>

昨夜APIが発表した原油在庫が884Kバレル減と予想外の減少となったのを受けて、WTI先物価格が上昇する中で、エネルギー、素材への買いを中心に主要指数は小確りに寄り付いた。しかし、ムニューチン財務長官が、朝方のCNBCとのインタビューにおいて、税制改革案をめぐる共和党内の意見の相違を調整中と述べる一方で、主要部分の成立も場合によっては年後半にずれ込む可能性があるとした。さらに、インフラ投資政策を来年に持ち越す案が共和党内に浮上しているとの報道がなされ、経済拡大策が遅れる可能性があるとの懸念が市場に広がった。これを背景に、資本財、素材、テクノロジーなどを中心に利食い売りが優勢となり、S&P500は寄り付いてまもなく反落に転じ、午前11時過ぎには前日比-0.33%となる2355近くまで下落した。しかし、10年債利回りが低下する中で、公益、通信、REIT、などの金利敏感や消費安定、ヘルスケアなどのディフェンシブへの資金ローテーションが見られ、また、エネルギーが小確りを維持して、市場全体はまもなく持ち直しに転じた。S&P500は正午過ぎに小幅高に浮上し、その後は前日終値をはさみ小幅レンジ内でもみあい。結局、ダウ平均は+0.17%と新高値を更新。S&P500は+0.04%、ナスダック総合は-0.43%で終了した。セクター別では、公益が+1.05%、通信が+0.96%。他方、資本財が-0.77%、消費循環が-0.70%。個別では、HP(HPQ)が、昨日引け後発表の決算が予想を上回り+8.64%。トランスオーシャン(RIG)も、本日寄り前発表の決算が予想を上回り+7.76%。一方、Lブランズ(LB)が、昨日引け後発表の通期EPSガイダンスが予想を下回り-15.81%。エヌビディア(NVDA)が、複数ブローカーによる投資判断引き下げを受け-9.27%。

<債券・為替市場>

朝方、ムニューチン財務長官が、満期が50年ないし100年の超長期債の発行を検討すると述べたことから、朝方に10年債利回りは2.415%と若干上昇し、イールドカーブはスティープ化した。しかし、税制改定案について共和党内がまとまらず、また、インフラ投資政策については来年に持ち越す案が共和党内に浮上しているとの報道で、景気拡大が遅れるとの懸念から、10年債利回りはその後はじりじりと低下。午後1時の7年債入札結果は、利回りが2.197%と事前予想通りとなり、応札率は前回を越える2.49倍となったことから、直後にさらに買いが追加され、10年債利回りは2.3773%まで低下した。その後も低位で小動きとなり、午後4時の10年債利回りは2.3755%付近となった。為替市場では、原油価格が朝方に小幅反発する中で、ドルは軟化し、NY市場でドル/円は112.85付近で始まった。その後、ムニューチン財務長官がメディアとのインタビューで、税制改定の成立は年後半にずれ込む可能性があると述べたことなどから、景気拡大策の後ずれが懸念されるとして、ドル/円は昼前に112.55まで後退した。午後も10年債利回りが2.4%を下回る中でドル/円は112円台後半でもみあい。午後4時には112.74となった。

米国野村證券作成