ニューヨーク株式市況

2023/12/01:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 36,245.50
+294.61
1,088.81
SP500 4,594.63
+26.83
-
ナスダック 14,305.03
+78.81
-

本日のポイント

株式市場

主な経済指標の発表がなく、本日午前中にパウエルFRB議長の講演が予定される中で、様子見ムードからNY主要指数はまちまちで寄り付いた。資本財、エネルギー、素材などが堅調な一方で、コミュニケーション・サービス、公益、情報技術などが軟調にスタート。午前10時発表の11月ISM製造業PMIが46.7と予想を下回り、10年債利回りが低下となる中でS&P500は一旦プラスに浮上したものの、景況感に対する懸念が残り、間もなく小幅安にまで売り戻された。午前11時に始まったパウエルFRB議長の講演では、「利下げの時期について臆測するのは時期尚早」とされたものの、「足元の金融政策は抑制的な領域に入っており、今後は追加引き締めに対するリスクも考慮していく」とコメントされ、今週火曜日のウォラーFRB理事による利下げへの言及を否定するような内容とはならず、ややハト派な内容と市場は判断。これを受け、10年債利回りが一段と低下となる中で、S&P500は上昇に転じた。不動産、エネルギー、資本財、素材などが買いを牽引し、午後1時前にS&P500は前日比+0.69%の4599.39にまで上伸。しかし、S&P500は心理的な節目となる4600を超えれず、その後は利益確定に押された。とはいえ、10年債利回り低下を背景に売りは限定的となり、午後2時頃からは再度買い優勢に転じた。引けにかけてはじりじりと買い戻され、ダウ平均が+0.82%、S&P500が+0.59%、ナスダック総合が+0.55%で終了。セクター別では、不動産が+2.11%、資本財が+1.57%。他方、コミュニケーション・サービスが唯一の下落で-0.23%。個別では、アルタ・ビューティ(ULTA)が、F3Q決算実績が予想を上回り+10.8%。ユーアイパス(PATH)が、F3Q決算が好感され+26.72%。他方、マーベル・テクノロジー(MRVL)が、F3Q決算で示したF4Qガイダンスが嫌気され-5.26%。デル・テクノロジーズ(DELL)が、F3Q売上高が予想を下回り-5.19%。

債券・為替市場

ユーロ圏11月製造業PMIが44.2と予想を上回った事を受け、朝方に10年債は若干売られ、午前9時過ぎに利回りは4.340%付近で推移。午前10時発表の11月ISM製造業景況指数が46.7と予想を下回り、10年債利回りは4.280%付近にまで低下となったが、ISM価格指数が49.9と予想を上回った事を受け、一旦4.320%付近にまで売り戻された。しかし、午前11時にパウエルFRB議長が、「利下げの時期について臆測するのは時期尚早」としたものの、「足元の金融政策は抑制的な領域に入っており、今後は追加引き締めに対するリスクも考慮していく」とコメントし、次回FOMCにおける利上げ見送りに対する見方が強まる中で、10年債は買い基調を取り戻した。午後に入っても買いは継続となり、10年債利回りは午後2時前に4.208%付近にまで低下。午後3時前には若干の売りが見られたものの、間もなく買い戻され、午後4時に10債利回りは4.218%となった。為替市場では、主な経済指標の発表がない中いで、朝方のドル/円は148.18付近で小動き。しかし、午前10時発表の11月ISM製造業景況指数が予想を下回り、ドル売り意欲が増加となった。午前11時のパウエルFRB議長によるコメントを受け、若干のドル買いは見られたものの、次回FOMCにおける利上げ見送りに対する見方が強まる中で、午前中にはドル売り意欲が再燃。ドル/円は午後に入っても売りに押され、午後1時過ぎには146.70付近にまで下落。その後はややドル買いが見られ、午後4にドル/円は146.86となった。

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