ニューヨーク株式市況

2018/05/25:現地日付

主要指数 終値 出来高概算
(百万株)
ダウ 24,753.09
-58.67
731.97
SP500 2,721.33
-6.43
-
ナスダック 7,433.86
+9.43
-

本日のポイント

<株式市場>

サウジアラビアのアル・ファリハ石油相が、来月のOPEC会議を前に、OPECおよび関係産油国は今年後半から徐々に増産する可能性が高いと述べたのを受けて、WTI先物価格が早朝から急落。これを背景に、エネルギー、素材が大きく下げて寄り付いた。原油価格下落の中で10年債利回りが低下し、これを受けて金融も売り先行で寄り付いた。これらの下げにリードされ、主要指数は小幅続落して寄り付いた。しかし、トランプ大統領が米朝首脳会談は「依然行われる可能性が残っている」と述べたことから、まもなく売りは一服。更に、寄り前発表の4月耐久財受注が輸送機械を除くと前月比+0.9%となり、航空機以外の非軍需資本財受注が+1.0%といずれも予想以上となったことから、直近の強い製造業の動向を確認するものと好感され、資本財、消費循環、テクノロジーなどに押し目買いが入り、S&P500は10時過ぎには昨日終値を窺う水準へと回復した。10年債利回り低下につれて、公益、REIT、消費安定なども確りの推移。とはいえ、米朝首脳会談の行方はきわめて不透明であり、これを米国がキャンセルしたことが、米中貿易摩擦の緊張を高める結果になるのではないかと憂慮する見方もあり、全体的にセンチメントが弱い中で、午後にはじりじりと売りが増加。S&P500は午後3時近くに前日比-0.5%の2715まで下落した。引けにかけては、3連休を前にポジション調整から若干の買戻しがあったものの、反発力は弱くS&P500は小幅安で終了した。ダウ平均が-0.24%、S&P500が-0.24%、ナスダック総合が+0.13%。セクター別では、エネルギーが-2.61%、通信が-0.59%。他方、REITが+0.45%、公益が+0.42%。個別では、フットロッカー(FL)が予想を上回る業績を発表し+20.16%。クオリティ・システムズ(QSII)が予想以上のF4Q業績を発表し+12.89%。他方、ギャップ(GPS)が、F1Q決算で利益および既存店売上が予想以下となり-14.57%。ロス・ストアズ(ROST)が、F1Q実績はわずかに予想を上回ったもののF2Qガイダンスが予想以下となり-6.77%。

<債券・為替市場>

イタリア新政権への懸念に続き、スペインの野党第一党である社会労働党がラホイ首相不信任案を提出すると述べ、スペイン政治情勢も不安材料となる中で、リスクオフからドイツ国債に買いが集中し、これにつれて、財務省債利回りも早朝から低下基調となった。更に、サウジアラビア石油相が、OPECによる増産が大いにありうると述べたことから、WTI先物価格が急落となり、これを受けて10年債利回りの低下は加速し、10時近くに2.9204%まで低下した。しかし、トランプ大統領が北朝鮮との首脳会談は「依然行われる可能性が残っている」と述べたのをきっかけに、買いも一服。とはいえ、株式市場が午後も低迷する中で10年債利回りも上は2.94%まで。午後4時には2.9313%となった。為替市場では、スペイン、イタリアの政治情勢への懸念からユーロが対ドル、対円で軟調。この中でドル/円は朝方は109.40を挟む推移となったが、10年債利回り低下につれて9時過ぎには109.13まで下落した。しかしその後は、トランプ大統領が米朝首脳会談が開かれる可能性が残っていると述べたのを受けて、終日、徐々に円売りドル買いの流れとなり、午後4時のドル/円は109.46となった。

米国野村證券作成