Marketニューヨーク株式市況

2025/11/21:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 46,245.41
+493.15
1,664.82
SP500 6,602.99
+64.23
-
ナスダック 22,273.09
+195.03
-

本日のポイント

株式市場

寄り付き前にニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「雇用の下振れリスクが高まっている一方、インフレリスクは和らいでおり、近いうちに再び利下げを行う余地がある」と発言したことを受け、年内追加利下げ期待が高まる中、NY主要指数はそろって上昇して寄り付いた。CEOのサム・アルトマン氏が「グーグルの最近のAI技術における進歩はOpenAIに一時的な逆風をもたらす可能性がある」と社内メモで伝えたとの報道を受けて大幅高となったアルファベット(GOOG)が牽引し、コミュニケーション・サービスが上昇した一方、エネルギーや情報技術が軟調に開始。午前9時45分発表の11月S&Pグローバル製造業PMIは51.9、サービスPMIは55.0とまちまちな内容。その後10時発表の11月ミシガン大学消費者マインド指数が51.0と予想を上回ったものの、現況指数は51.1と過去最低水準に悪化した。1年先のインフレ期待は4.5%、5~10年先のインフレ期待は3.4%といずれも予想を下回った。景況感への懸念が燻る中で、10時半頃にS&P500は前日終値付近で揉み合ったのち、前日比-0.26%の6521.92まで下落。この水準ではテック株への押し目買いが見られ情報技術がプラス圏に回復したことに加えて、利下げ観測の高まりを背景に、住宅建設株をはじめ、素材やヘルスケアセクターの出遅れ銘柄や中小型株にも循環買いが広がり、正午頃にS&P500は6620付近まで上昇。午後2時前に「トランプ政権は中国にエヌビディア(NVDA)のH200チップ出荷を検討している」と伝わりAI関連株が上昇、S&P500は騰勢を強め、午後2時半頃に前日比+1.85%の6660.05まで上伸した。その後は、来週は祝日前から薄商いが想定される中、積極的なリスクオン・ムードは続かず、上げ幅を縮小し、結局、ダウ平均は+1.08%、S&P500は+0.98%、ナスダック総合は+0.88%で終了。全11セクターがプラスとなり、特にコミュニケーション・サービスが+2.15%、ヘルスケアが+2.11%。個別では、上記アルファベット(GOOG)が+3.33%、イントゥイット(INTU)は決算発表でQ4業績と次四半期業績見通しが予想を上回り+4.03%一方、ヴィーヴァ・システムズ(VEEV)はQ3決算でバイオ医薬品企業向けCRMプラットフォーム「VaultCRM」の採用数が期待外れとなり-9.77%、エラスティック(ESTC)はQ2決算を受けてアナリストが目標株価を引き下げ-14.67%。

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