Marketニューヨーク株式市況

2025/12/03:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 47,882.90
+408.44
1,250.57
SP500 6,849.72
+20.35
-
ナスダック 23,454.09
+40.42
-

本日のポイント

株式市場

午前8時15分発表の11月ADP民間雇用統計は-3.2万人と想定外の減少となり、労働市場の軟化が一段と鮮明になってきたとの懸念が広がる中、NY主要指数はそろって下落して寄り付いた。エネルギーや素材が上昇した一方、情報技術やコミュニケーション・サービスが下落して開始。寄り付き前に、マイクロソフト(MSFT)はクラウド部門が展開するAIモデルやAIエージェントなどの取引プラットフォームに関する、企業顧客の需要見通しを引き下げたとの報道を受けて大幅安となり、指数の重しとなる中で、寄り付き後のS&P500は小幅安圏で揉み合いとなった。午前10時発表の11月ISM非製造業景況指数は52.6と予想を上回った。また仕入れ価格指数は65.4と予想を下回り、7か月ぶりの低水準となった。これを受けてインフレ懸念が和らぐ中、朝方の雇用指標の弱含みも意識され、年内追加利下げストーリは継続。これらを背景に、S&P500は午前10時前に前日比-0.28%の6810.43を付けたのち、プラス圏に浮上。午後10時半頃にマイクロソフト(MSFT)が上記報道内容を一部否定したことを受けて、下げ幅を縮小したことも指数のサポートとなり、その後のS&P500は緩やかな上昇基調に転じた。デルタ航空(DAL)はブローカー主催カンファレンスで「10-12月期の需要が堅調に推移しており、26年初頭にかけても強い需要が続く見込み」とコメントしたことを材料に、確りのマクロ環境が投資家センチメントを下支えする中、シクリカル・セクターや小型株などへの循環物色も見られ、午後もS&P500は概ね上昇が続いた。午後3時過ぎに前日比+0.48%の6862.42まで上伸したが、引けにかけては若干売られ、ダウ平均が+0.86%、S&P500が+0.30%、ナスダック総合が+0.17%で引けた。セクター別では、エネルギーが+1.83%、金融が+1.27%。他方、情報技術が-0.42%、公益が-0.32%。個別では、マーベル・テクノロジー(MRVL)はQ3決算説明会で次年度のデータセンター関連やカスタムチップ事業の売上成長について強気な見通しを示し+7.87%、マイクロチップ・テクノロジー(MCHP)はQ3業績予想の上方修正を受け+12.17%。一方、アレクサンドリア・リアル・エステート・エクイティーズ(ARE)Q4配当の大幅削減が嫌気され-10.05%、ピュア・ストレージ(PSTG)はQ3決算での営業費用の増加が嫌気され-27.31%。

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