ニューヨーク株式市況

2024/04/26:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 38,239.66
+153.86
936.23
SP500 5,099.96
+51.54
-
ナスダック 15,927.90
+316.14
-

本日のポイント

株式市場

午前8時半発表の3月個人所得は前月比+0.5%と予想と一致し、同個人消費支出は前月比+0.8%と予想を上回った。注目の3月PCEデフレータは前月比+0.3%と予想と一致したが、前年比では+2.7%と予想を上回った。同コアPCEデフレータは前月比+0.3%と予想と一致し、前年比では+2.8%と予想を上回った。根強いインフレを示唆する内容とはなったが、事前に一部ではコアPCEデフレータの上振れまたは前月数値の上方修正が危惧されていたこともあり、予想通りとなったインフレデータを受けて10年債利回りは若干低下。市場のセンチメントも比較的ポジティブとなった。昨日引け後に発表されたマイクロソフト(MSFT)のF3Q決算および、アルファベット(GOOGL)のF1Q決算がいずれも予想を上回り、どちらも旺盛なAI需要を背景に、クラウド収入の加速が示された。市場は`再びAIの成長テーマに強い安心感をもち、これらに買い意欲が強まる中で、情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財の成長セクターが主導し、主要指数は小確りに寄り付いた。午前10時発表の4月ミシガン大学消費者センチメント確定値は77.2と速報から下方修正された。現況・期待指数共に下方修正され、1年先期待インフレは速報値を上回る3.2%、5~10年先期待インフレ率は3.0%と速報と一致した。足元の期待インフレの上方修正に反応して10年債利回りは上昇に転じ、これとともに、株式市場では、成長セクター以外の幅広いセクターが軟化したが、大型TMTの堅調は変わらず、情報技術、コミュニケーションサービス、一般消費財はむしろ騰勢を強める展開。午前11時発表の4月カンザスシティ連銀サービス業活動指数は9と前月値を上回った。正午すぎからは、決算が相対的に堅調を見せている資本財や素材なども上昇に追随。これまで決算を発表したS&P500企業の77%が予想以上の利益を示している中で、業績トレンドへのセンチメントも全体に安定する中で、S&P500は午後1時半過ぎに前日比+1.31%の5114まで上昇した。その後は来週のFOMCを控え、やや様子見。引けにかけては、公益、金融、生活必需品などに売りが見られたものの、S&P500は堅調を維持して終了した。ダウ平均が+0.40%、S&P500が+1.02%、ナスダック総合が+2.03%。セクター別では、コミュニケーション・サービスが+4.70%、情報技術が+1.85%。他方、公益が-1.12%、エネルギーが-1.02%。個別では、上記マイクロソフト(MSFT)が+1.82%。上記アルファベット(GOOGL)が+10.22%。スナップ(SNAP)が市場予想'を上回るF1Q決算実績を発表し+27.63%。他方、エクソンモービル(XOM)が予想以下のF1QEPSを示し-2.78%。インテル(INTC)が予想以下のF2Qガイダンスを示し-9.20%。

債券・為替市場

午前8時半発表の3月個人所得は前月比+0.5%と予想に一致し、3月個人消費支出は同+0.8%と予想を上回った。3月PCEデフレータは前月比+0.3%と予想に一致し、前年比では+2.7%と予想を上回り前月から加速した。コアデフレータは前月比+0.3%と予想に一致し、前年比では+2.8%と予想を上回り、いずれも前月と変わらない上昇率となった。一部には3月CPIや昨日発表のQ1PCE価格指数を受け、3月コアPCE上振れや前月数値の上方修正の可能性が危惧されていたことから、この結果を受けて10年債利回りは低下。発表直前に4.632%まで低下の動きを一瞬見せ、発表後午前10時近くには4.6423%と低下で落ち着いた。午前10時発表の4月ミシガン大学消費者センチメント最終値は77.2と予想を下回ったが、1年先のインフレ期待が3.2%と速報から上方修正されたことから、その後の10年債はじりじりと戻り売り。正午には利回りは4.675%付近まで上昇した。インフレは悪化していないものの改善が遅いとの判断の中で、連銀の利下げタイミングが不透明のままとなり、午後は概ね4.670%付近で小動き。午後4時の10年債利回りは4.665%となった。為替市場では、日銀が金融政策決定会合において金利据え置きを決定し、植田総裁が円安は物価に大きな影響を与えていないとの見方を示した中で、ドル/円はNY朝方には156.83に上昇して開始。3月コアPCEデフレータが前月比+0.3%と予想通りになったものの特に低下トレンドにはならず、また個人所得が+0.5%、個人消費支出が+0.8%と堅調が示され、FRBの利下げは遠いとの見方に変化はなく、日米金利差が当面続くとの見方が強まる中でドルは騰勢。ドル/円は正午に157.79に達し、午後にはもう一段のドル買いが見られ、午後4時のドル/円は157.89となった。

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