ニューヨーク株式市況

2020/07/09:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 25,706.09
-361.19
1,040.72
SP500 3,152.05
-17.89
-
ナスダック 10,547.75
+55.25
-

本日のポイント

株式市場

午前8時半発表の週間新規失業保険申請件数は、131万4000件と市場予想より少なく、前週比減少。継続受給者数も1806.2万人と市場予想以下となり、前週から減少した。一方で、昨日も、テキサス、フロリダ、カリフォルニア等5州で新型コロナウイルス新規感染者数が過去最多を更新し、フロリダでは1日当たり死者数が過去最多となり、市場センチメントを圧迫。これら強弱材料を背景に、本日も、大型情報技術および、コミュニケーション・サービス、大型オンライン小売などへの買いが継続し、S&P500は小幅続伸して寄り付いた。しかし、エネルギー、金融を始め、他の多くのセクターが売り先行で始まる中で、S&P500は重い値動きとなり、まもなく小反落。トランプ政権が、ファーウエイ(華為技術)およびその他の中国企業の製品を使用する企業に対し、連邦政府が契約を結ぶことを禁止する案を検討中と報道されたことも危惧され、センチメントは後退。更に10時過ぎ、国立アレルギー感染症研究所ファウチ所長が、「新型コロナウイルス感染増加が加速している州は、3月に行われたような閉鎖を再び真剣に検討すべきである」と提言。これを受けて、経済回復ペースへの疑念が強まり、市場は急速に売りに傾いた。全11セクターが揃って前日比マイナスに転じる中で、S&P500は午前11時半近くに前日比-1.71%の3115まで下落した。とはいえ、押し目で選別買いの行動が本日も見られ、半導体、通信機器を中心に情報技術が反発。また、大型オンライン小売り、ディスカウントストアなどの一般消費財にも資金流入が見られる中で、S&P500は午後にかけてじりじりと下げ幅を縮小し、午後3時過ぎに3161まで回復。しかし引けにかけては若干停滞気味となり、結局小幅安で終了した。ダウ平均が-1.39%、S&P500が-0.56%。ナスダック総合は+0.53%となり最高値を更新した。セクター別では、一般消費財が+0.77%。情報技術が+0.38%。他方、エネルギーが-4.86%。金融が-2.15%。個別では、コストコ(COST)が昨日引け後に発表した6月既存店売上高が予想を大きく上回り+2.91%。F5ネットワークス(FFIV)が、大手証券による投資判断引き上げで+7.94%。ベクトン・ディッキンソン(BDX)も大手証券による投資判断および目標株価引き上げを受け+2.33%。他方、モホーク・インダストリーズ(MHK)が、虚偽の売上計上を訴える集団訴訟が起こり-19.99%。ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)が、予想以下のF3Q利益および通年利益ガイダンスを発表し-7.76%。ウェルズ・ファーゴ(WFC)が数千人規模の人員削減を準備しているとの報道で-2.08%。

債券・為替市場

午前8時半発表の週間失業保険申請件数が131.4万件と予想を若干下回ったものの、市場の反応は鈍く、10年債利回りは0.650%付近で小動き。午前9時半頃、トランプ政権が、華為技術(ファーウェイ)およびその他の中国企業の製品を使用する企業と政府が契約を結ぶことを禁止する案を検討と報道され、米中関係悪化を警戒し10年債は買いに転じた。更に、国立アレルギー・感染症研究所ファウチ所長が、感染急増の州は真剣に閉鎖を検討すべきと提言。これらを受けて、10年債買いが進み、正午近くに利回りは0.6152%まで低下。午後1時の30年債入札は、最高落札利回りが事前予想を2.7bps下回る1.330%、応札倍率が2.50倍と前回を上回り堅調に終了。これを受け10年債は更に買われ、午後2時近くに利回りは0.597%まで低下した。その後は株式市場が若干戻る中で、午後4時の利回りは0.607%となった。為替市場では、ドル/円は107.29付近で始まった。午前8時半発表の週間失業保険申請件数が予想ほど悪くなかったが、反応は鈍い。その後、ファーウエイ等の中国企業の製品を使用する企業に対し連邦政府は契約を結ばない方針が報道されたことや、新型コロナウイルス感染拡大州について、ファウチ国立アレルギー・感染症研究所長が、閉鎖すべきとの意見を述べたことなどから、株式、10年債利回りが低下する中で、ドル/円はいったん107.10まで売られた。その後は107.36まで反発。リスクオフセンチメントが広がる中で、主要通貨に対し、ドルと円が安全通貨として買われる動きとなったが、ドルは対円ではやや弱く、午後にかけては10年債利回り低下につれて再びじり安。午後4時には107.19となった。

米国野村證券作成

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