Marketニューヨーク株式市況
2025/07/18:現地日付
主要指数 | 終値 | 出来高概算(百万株) |
---|---|---|
ダウ | 44,342.19 -142.30 |
1,369.43 |
SP500 | 6,296.79 -0.57 |
- |
ナスダック | 20,895.66 +10.01 |
- |
本日のポイント
株式市場
午前8時半発表の6月住宅着工件数が132.1万件、建設許可件数も139.7万件といずれも予想以上。前日遅くにウォラーFRB理事が、「FRBは今月のFOMCにおいて25bpsの利下げをすべき」コメントし、朝方から10年債利回りが低下となる中で、エネルギー、一般消費財、公益などを中心にNY主要指数は揃って上昇して寄り付いた。しかし、ウォラーFRB理事によるコメントは時期FRB議長就任を意識したものとの見方が聞かれ、金利低下は限定的となり、S&P500は寄り付きから売りに押された。午前10時発表の7月ミシガン大学消費者センチメント速報値は61.8と予想を上回り、現況指数、先行指数も共に予想を上回った。また、1年先期待インフレが4.4%、5~10年先期待インフレ率は3.6%と予想を下回ったものの、市場の高いバリュエーションが意識される中で市場の反応は鈍く、S&P500は午前中にマイナス圏にまで下落。正午前には一旦プラスにまで浮上となったものの、正午過ぎに、「トランプ大統領がEUとのいかなる合意においても最低15-20%の関税を課す構え」と報道され、関税ディールに対するトランプ大統領の強行姿勢が嫌気されS&P500は再度マイナス圏にまで下落。昨日引け後以降で概ね確りの決算を発表したネットフリックス(NFLX)、スリーエム(MMM)、アメリカン・エクスプレス(AXP)などが売られる中で、来週以降で本格化する決算に対する警戒も高まり、午後に入ってからは小幅安圏で揉み合う展開。引けにかけてはじりじりと下げ幅を縮小したものの、買い意欲は限定的となり、ダウ平均が-0.32%、S&P500が-0.01%、ナスダック総合が+0.05%で終了。セクター別では、公益が+1.71%、一般消費財が+0.98%。他方、エネルギーが-1.04%、ヘルスケアが-0.60%。個別では、タレン・エナジー(TLN)が、AI関連の電力需要を背景にコンバインドサイクル発電所2基の買収を発表し+24.48%、インベスコ(IVZ)がETF「QQQ」について、オープンエンド型への変更をする株主提案をしたと伝わり+15.28%。一方、上記ネットフリックス(NFLX)が-5.1%、エクソンモービル(XOM)はヘス(HES)買収を巡る訴訟でシェブロン(CVX)に敗訴し-3.48%。
インスティネット作成