ニューヨーク株式市況

2021/05/10:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 34,742.82
-34.94
1,046.82
SP500 4,188.43
-44.17
-
ナスダック 13,401.86
-350.38
-

本日のポイント

株式市場

金曜に発表された雇用データが予想外に弱かったものの、週明けの市場では、米国経済鈍化論は見当たらず、強気な景気回復見通しにほとんど変化なく始まった。銅や鉄鉱石が過去最高値をつけるなど、コモディティ価格が上昇し、また、週末にコロニアル・パイプラインがサイバー攻撃を受けて、石油パイプラインの操業を停止したことから、WTI先物価格も朝方上昇。これらを受けて、素材、エネルギーセクターがリードし、他の景気循環株も買われて寄り付いた。一方で、コモディティ価格や賃金上昇を受けて、インフレ懸念は鎮静せず、金利先高観を払拭できない中で、情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財などの成長セクターは売られて始まった。大手金融機関がアルファベット(GOOGL)、フェイスブック(FB)の投資判断を引き下げた中で、FAANG銘柄の下げが目立った。これらを背景に、ダウ平均は小幅高で寄り付いたが、S&P500はほぼ横ばい、ナスダック総合は下落して寄り付いた。その後も流れに大きな変化はなく、景気循環セクターが小確りを維持する一方、成長セクターの売りがやや進む中で、S&P500は昼過ぎまで概ね小幅安の推移。正午過ぎに、ダラス連銀のカプラン総裁が、市場には過剰なリスク志向があるとの認識を示し、「テーパリングは遅いより早い方が良い」と再び述べ、さらに、シカゴ連銀のエバンス総裁が、雇用は力強い伸びになるとの見通しを示したことなどから、10年債利回りが上昇し1.6%台に乗ったことから、市場には全体に売りが増加。とりわけ情報技術、コミュニケーションサービス、一般消費財などのグロースセクターが下げ幅を拡大する展開となった。引けにかけては、生活必需品、公益、不動産、ヘルスケアなどのディフェンシブセクターに資金はとどまったが、他の幅広いセクターが軟調となり、S&P500は引け間際に前日比-1.05%の4188まで下落し、本日の安値近辺で終了した。ダウ平均が-0.1%。S&P500が-1.04%、ナスダック総合は-2.55%。セクター別では、公益が+1.01%、生活必需品が+0.77%、不動産が+0.35%。他方、情報技術が-2.53%、一般消費財が-1.95%、コミュニケーション・サービスが-1.91%。個別では、ビオンテック(BNTX)がワクチン売上見通しを引き上げ+10.15%。ファイヤアイ(FEYE)がコロニアル・パイプラインに対するサーバー攻撃への対応依頼を受け+1.19%。一方、上記アルファベット(GOOGL)が-2.56%。フェイスブック(FB)が-4.11%。トレード・デスク(TTD)が市場予想を上回る決算と株式分割を発表したが、ガイダンスを嫌気され-25.98%。

債券・為替市場

10年債利回りは金曜比ほぼ横ばいの1.58%付近で開始。重要な経済指標の発表がなく、先週金曜日に発表された軟調な雇用統計に対するセンチメントが残る中で、利回りは午前10時過ぎに1.558%付近にまで低下した。雇用の弱さは、コロナ感染への警戒や、子供が家でオンライン授業をうけていることから親が働きにでられないなどの理由によるものと解釈されている中で、昼近くに、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が「短期的なボラティリティは見られるものの、雇用市場の見通しは堅調」と述べたことなどから、買いは一巡。一方で金属などコモディティ価格上昇の中で、インフレ懸念は収まらず、10年ブレークイーブンレートが上昇する中で、その後は売りに転じた。午後には大型の社債の発行があり売り圧力となる中で午後2時頃に利回りは1.604%付近にまで上昇。午後2時にシカゴ連銀のエバンス総裁が、雇用市場が堅調であるとの見方を述べ、インフレ率が一時的に2.5%ほどと目標を越える可能性があると述べたが、テーパーリングにはまだ遠いとした中で、10年債利回りは1.600%をはさみ小動き。10年債は利回りは午後4時には1.600%となった。為替市場では、材料不足の中でドル/円は108.80付近で始まり、ほぼ終日この水準をはさむ狭いレンジ内で小動き。正午過ぎから10年債利回りが上昇に転じたことを背景に、午後はいったん108.87付近へと小幅に上昇したが、金曜の雇用データを受けて、ドルへの強弱センチメントが定まらず、再び108.80を中心とするレンジへと後退。午後4時のドル/円は108.78となった。

インスティネット作成

はじめての方へ

お問い合わせ先