ニューヨーク株式市況

2021/10/21:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 35,603.08
-6.26
860.20
SP500 4,549.78
+13.59
-
ナスダック 15,215.70
+94.02
-

本日のポイント

株式市場

午前8時半に発表された新規失業保険申請件数が29万件、失業保険継続受給者数は248万1000件と市場予想を下回った。一方、同時発表の10月フィラデルフィア連銀景況指数は23.8と市場予想を下回り、仕入れ価格が上昇し、景気鈍化とインフレの同時進行を窺わせた。昨日引け後に発表されたテスラ(TSLA)及び、寄り前発表の主要企業決算は、大半が予想以上の業績を示したが、一方で、昨日引け後に決算を発表したインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)や、ディスカバー・フィナンシャル・サービシズ(DFS)の売上高が予想以下となったことで、センチメントがやや冷え、好決算銘柄に対しても市場反応は慎重でまちまち。通期ガイダンスを引き上げたジェニュイン・パーツ(GPC)、トラクター・サプライ(TSCO)、プール(POOL)や、費用を抑えたユニオン・パシフィック(UNP)など一部が素直に好感されるにとどまった。朝方、10年ブレークイーブンレートが2.64%へと急騰し、ウォーラーFRB理事が「インフレにはアップサイドリスクがある」と述べた中で、10年債利回りが1.68%付近へと上昇したことが市場の焦点となり、主要三指数は小幅反落して寄り付いた。一般消費財と公益が小確りとなった以外は幅広く小安くなる推移。しかし午前10時発表の9月中古住宅販売が前月比+7%の年率629万戸と予想以上に強く、これをきっかけに押し目買いが一部に見られ、情報技術、コミュニケーション・サービス、ヘルスケア、不動産などが反発に転じたことから、S&P500は昼前にいったん小幅高へと浮上した。とはいえ10年債利回りが1.67%~1.68%と高い水準にとどまる中で、株式市場の上値は重い。エネルギー、素材、金融などシクリカルセクターが下げ幅を拡大する中で、S&P500は正午前に再び小幅安へと後退し、居所に迷う動き。しかし、これまで発表されたS&P500企業の決算のうち約80%以上が市場予想を上回る中で、午後には次第に業績の強さを見直す動きとなり、押し目買いが徐々に回復。一般消費財が上げ幅を拡大し、公益、不動産、情報技術、コミュニケーション・サービスなども相対的に底堅い推移となる中で、S&P500は3時すぎからやや上げ幅を拡大。引けにかけて確りとなり、引け間際に前日比+0.34%の4551まで上昇し、最高値を更新して終了した。ダウ平均が-0.02%。S&P500は+0.3%と最高値を更新。ナスダック総合が+0.62%。セクター別では、一般消費財が+1.38%、ヘルスケアが+0.44%、情報技術が+0.41%。一方、エネルギーが-1.85%、金融が-0.35%、素材が-0.23%。個別では、上記テスラ(TSLA)が+3.26%、ジェニュイン・パーツ(GPC)が+3.75%、トラクター・サプライ(TSCO)が+4.01%、プール(POOL)が+7.65%、ユニオン・パシフィック(UNP)が+1.43%。一方、上記インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)が-9.56%、ディスカバー・フィナンシャル・サービシズ(DFS)が-6.13%。AT&T(T)がF3Q売上高が予想以下となり-0.58%。

債券・為替市場

10年ブレークイーブンレートが2.64%近くと過去9年間の最高水準へ急騰し、また、本日値決めとなる社債の発行も売り圧力を追加して、朝方の10年債利回りは1.6798%と5カ月ぶりの高い利回りとなった。午前8時半発表の新規週間失業保険申請件数が29万件と予想以下に留まったものの、同時発表の10月フィラデルフィア連銀景況指数が23.8と予想を下回ったのを受けて10年債はいったん買い戻され、利回りは1.6427%まで低下。しかし、午前10時発表の9月中古住宅販売が前月比+7%の年率629万戸と予想を上回り、10年債利回りはこれに反応し1.6763%付近にまで再び上昇。雇用改善の傾向と引き続き高いインフレ動向を背景に、連銀の利上げ前倒し観測がやや強まる中で、午後には5年債利回りが1.21%を越えたのに引きずられ、10年債利回りもは午後2時過ぎに1.6816%まで上昇し、午後4時には1.680%となった。為替市場では、日本のコロナウイルス感染の減少が続き、各地で時短営業の解消が決まる中で、日銀がコロナ対応金融支援縮小の議論をしているとの観測報道が流れ、円が主要通貨に対し上昇。ドル/円は9時半過ぎに113.65まで下落した。しかし10年債利回りが上昇する中で、その後は下げ止まりとなり、午後2時すぎから10年債利回りが1.68%を越える中で、ドル/円は戻り基調となり、午後4時には114.02となった。

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