ニューヨーク株式市況

2020/05/22:現地日付

主要指数 終値 出来高概算(百万株)
ダウ 24,465.16
-8.96
758.78
SP500 2,955.45
+6.94
-
ナスダック 9,324.59
+39.71
-

本日のポイント

株式市場

中国が全人代で今年の経済成長目標を提示しなかったことから、市場には、先行きの中国経済への懸念が広がり、グローバル経済への不透明感が深まった。さらに、中国政府が、香港の治安維持を強化する法整備を行うと発表したのに対し、米国議会が強い反発を示し、また、ポンペオ国務長官が対中非難を表明し、ケビン・ハセット政府顧問も米国は中国に対する経済的懲罰を検討と発言。これらを受けて、加速的な米中関係悪化への懸念が高まる中、NY主要指数は前日比小幅続落して寄り付いた。寄付きからエネルギー、金融、資本財、素材など景気循環株が売られ、これらを背景にS&P500は正午にかけて2934~2945の狭い範囲で小安い推移となった。しかし、米国立アレルギー感染症研究所ファウチ所長が、モデルナ(MRNA)が開発中の新型コロナウイルスワクチンのフェーズ1臨床試験結果データが数週間以内に開示される見込みと述べ、結果について期待できると述べたことから、これをてこに、午後はじりじりと押し目買い。また、同所長は、経済活動再開についても慎重ながら支持する姿勢を示し、これを受けS&P500は午後2時過ぎからは小幅高へと浮上。不動産、公益、生活必需品などディフェンシブセクターが小確りとなった他、情報技術やコミュニケーション・サービスも浮上。その後もS&P500は、若干の利食い売り局面をまじえながらも、概ね小幅高で推移し終了した。ダウ平均が-0.04%、S&P500が+0.24%、ナスダック総合が+0.43%。セクター別では、不動産が+2.21%、公益が+1.14%。他方、エネルギーが-0.67%。金融が-0.26%。個別では、スプランク(SPLK)が昨日引け後発表の1Q決算にてクラウド収入が前年比+81%と好調を示し+12.73%。同様に、パロ・アルト・ネットワークス(PANW)が予想以上のF3Q決算を発表し+3.67%。他方、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が昨日引け後発表のF2Q決算が市場予想を下回り-11.49%。同様にロス・ストアーズ(ROST)が-3.09%。

債券・為替市場

中国が全人代において、経済成長率目標を提示せず、グローバル経済への懸念が改めて強まった。また、李克強首相が、香港に対する治安法強化の方針を表明し、これに対し米国議会が強い反発を示した中で、米中関係悪化を市場は懸念。これらを受けて、リスクオフ基調となり、10年債利回りはNY朝方に0.65%~0.66%と若干低下して推移。一方、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が、モデルナ(MRNA)が開発中の新型コロナウイルス・ワクチンについて「非常に期待できる」と述べたことから、10年債利回りは午前10時前にいったん0.670%付近にまで上昇した。とはいえ、中国経済の先行き不透明が重石となり、市場のリスクセンチメントはあまり改善せず、その後は再び小幅に買戻され利回りは0.65%へ低下。正午に連銀が来週の財務省証券購入を1日当り$5Bに減額すると発表したことを受け、10年債利回りは約1bps上昇し、午後2時に0.659%となった。本日はメモリアルデー前の短縮取引で午後2時に終了。為替市場では、中国が全人代において経済成長率目標を提示しなかったのを受けてドル/円は早朝に107.32まで下落。しかし、新型コロナウイルス・ワクチンに対する期待に支えられ、その後は若干のドル買い戻しが見られ、ドル/円は午前10時近くに107.65まで回復。とはいえ、中国経済への懸念を背景に債券市場がリスクオフ基調を維持する中で、ドル買いは続かず、午前11時頃に107.47付近にまで小反落。午後は手がかり難の中で徐々に戻し、午後4時のドル/円は107.60となった。

米国野村證券作成

はじめての方へ

お問い合わせ先